一般的な看護師との違い

一般的な看護師との違い

サービスを提供する場所である

看護師として働く人の多くがやりがいとして挙げているのが「患者からの感謝の言葉」です。逆の立場になって考えてみても、体調が悪い時に人からやさしくされると嬉しくなります。何気ない会話や気遣いが、患者にとってはとても嬉しいことなのです。そうした積み重ねがあって、回復した患者から「ありがとう」と言ってもらえるのは、看護師として大きなやりがいにつながります。
しかし、検診センターで働く場合はそういった言葉をもらえる機会は少ないでしょう。看護の提供というよりは、どちらかというと「サービスの提供」という側面が強いからです。なぜなら、検診センターに来る受診者は体調が悪くて来ているわけではありません。会社の指示で仕方なく来ている人もいるでしょう。嫌々検診に来ているため、態度が悪い人もいるかもしれません。そのため、検診センターで働く看護師はできるだけ受診者にストレスを与えないよう、笑顔で接しながら素早い対応を求められることになります。病棟で働いていた看護師からすると最初は慣れない部分が多いかもしれませんが、求められる役割が違う分こういった点が大切になります。

集合場所を間違わないように

検診車を使って巡回検診を行う際に、現地集合・現地解散になる場合があります。場合によっては公共交通機関がそこまで整っていない場所に行くこともあります。このように一定の場所に通って働くわけではないからこそ、集合場所には十分に注意しましょう。間違った行先の交通機関に乗ってしまうと、大幅に遅刻する可能性があります。近場しか無理という人もいるかと思いますので、もし巡回検診の求人に応募するのであれば、出張先の範囲はどのくらいかを事前に確認しておいたほうがいいでしょう。

採血は必須

検診センターで働く場合、自分の担当以外の役割を担うことはほとんどなく、基本的には1日中ずっとあらかじめ決められた業務をしていくことになります。そこで確認しておきたいのが、採血が得意かどうかです。採血が苦手な場合、もし採血の担当になってしまったら1日中ずっと苦手な業務を行うことになります。検診にはスピード感が求められるので、手間取ってしまうと他のスタッフや受診者に迷惑がかかります。精神的なプレッシャーがかかり針刺し事故などの大きな事故につながる可能性もあるため、検診センターで働くためには採血のスキルは必須です。現時点でもし採血に苦手意識があるのなら、転職する前に採血のスキルを上げておく必要があるでしょう。