予防医療の知識が深まる

予防医療とは

予防医療とは

予防医療は一次予防・二次予防・三次予防の段階に分けられており、病気を予防するという大まかな目的は同じですがそれぞれに異なる役割を持ちます。
一次予防は、主に生活習慣病にならないために、栄養バランスのとれた食事や運動などを行って健康を維持すること。さらに予防接種などを行って重篤な病気に罹患しないように気をつけることを意味します。二次予防は、健康診断や人間ドックなどを通じて病気を早期発見し、治療を促す役割を担っています。この二次予防が、検診センターが持つ役割です。三次予防は、専門的治療を通じて病気の進行を抑制し、リハビリテーションや理学療法などによって回復を促進することです。それぞれに意味合いは異なりますが、いずれにしても健康な状態を保つための役割を担っていることは同じです。
病気になってから治療をするよりも、そもそも病気にならないように予防することが予防医療の概念といえます。

予防医療がなぜ重要なのか

少子高齢化が社会問題となっている日本では、年々一人あたりの高齢者を支える若年層の人数が減り続けています。今では全人口のうち高齢者が21%を超えている超高齢社会になっており、予防医療の重要性がより増している状況です。人は加齢とともに病気や体の不調を訴える機会が増え、その状態から回復することも容易ではなくなっていきます。そうなると、医療サービスはさらに求められるようになり、医療費も増大します。その結果、現行の社会保障制度でカバーしきれなくなる事態も考えられ、ネガティブなループに陥る可能性が出てくるのです。
こうした事態を防ぐことも、予防医療の目的の一つです。少子高齢化の影響は至るところまで浸透しており、社会保障の一つである医療サービスの逼迫にもつながっています。健康的な体は一朝一夕で作られるものではなく、長期的に見た予防医療こそが重要な意味を持ちます。

自身の健康意識も高まる

検診センターで働く看護師は、仕事を通じて自身の健康への意識を高めることができるといわれています。二次予防を担う検診センターでは、健康診断や人間ドックなどで受診者の病気の早期発見や健康維持・促進などを行います。看護師の幅広い就業先のなかでも、予防医療への意識を深めやすいことが特徴です。受診者のなかには健康への意識が高い方や、早急に治療が必要な方など、さまざまな健康状態の方がいます。日々そうした状況を目の当たりにする検診センターの看護師だからこそ、自身の健康に目を向けるようになるという声も聞かれます。
健康を意識する場である検診センターでは、受診者から健康についてアドバイスを求められることもあります。日頃から自身の健康に気を配ることで、経験を交えた適切なアドバイスができるようになるでしょう。