代表的な職場
検診センターには種類がある
検診センターと一口に言っても、実はいくつか種類があります。そこでまずは、代表的な検診センターの種類について3つに分けて紹介していきます。
まずは、検診専門の施設です。これは人間ドックなどの検診を専門に行うところで、健康状態を調べたり、病気の有無を調べることが主な目的となります。定期検診やがん検診なども行いますが、検診センターによって細かいメニューは異なります。採血や血圧測定などのほかにも、機器を使った検診業務があります。また、受付や会計業務、案内や問診の補助などの接客を行う場合もあります。規模によって看護師の業務範囲が異なるため、業務範囲が気になる人は募集内容を入念にチェックするか、面接時に確認するようにしましょう。
次に、病院内に併設されている検診センターです。規模の大きい病院は施設内に検診センターを併設しているケースが多いです。病院内の検診センターでは脳ドックや人間ドックなどの機器を使った検診の補助を行います。そのため、比較的高度な知識や技術が必要になります。多くの機器を扱うので、医師の補助のほかにも機器の準備や洗浄なども行います。規模の大きい病院であれば、福利厚生がしっかりしているところが多いでしょう。
最後が、企業が主体で運営する検診センターです。検診専門の施設や病院内の検診センターに行くことがなかなかできない忙しい人は多いです。そういった人たちへの健康維持のサポートが目的となります。企業内で検診の場所が確保できない場合は近隣の公民館などで検診を行ったり、検診車を使って巡回検診を行います。企業が運営するほかに、外部の検診センターと企業が契約しているパターンもあります。
検診センター以外にも
検診センター以外に検診を行う職場としては、検診専門のクリニックがあります。具体的には地域密着型のクリニックや婦人科専門のクリニックなどが挙げられます。特定の分野に特化しているため、自分が得意とする、あるいは興味のある科がはっきりしている人はおすすめです。待遇や勤務時間はクリニックごとに異なるので、募集内容をしっかり確認しておきましょう。
また、検診車での巡回検診をメインに働くこともできます。採血や血圧測定などを、検診車に備えられている設備を使って行います。採血や測定だけではなく、機器の準備や片付け、管理、清掃も業務に含まれます。直行直帰が可能なケースが多く、看護師の資格を活かして空いた時間にアルバイトやパートとして働きたいという人に人気があります。